
エリスロポエチンは腎臓から分泌されるホルモンです。
赤血球を増やす作用があります。
さらに詳しいエリスロポエチンの働きについてはこちらの記事をご覧ください。
⇒エリスロポエチンの働きは?
この記事ではエリスロポエチンの産生を高める方法について解説します。
どうすればエリスロポエチンの産生が高まるの?
専門用語を使って説明すると
動脈を流れている血液の酸素分圧が下がることでエリスロポエチンの産生が高まります。
「具体的に、どんな時に酸素分圧が下がるの?」
とよくわからない方がほとんどだと思います。
たとえばエベレストの頂上や富士山の頂上といった
高山で長時間生活することで動脈の酸素分圧が下がります。
高山は酸素が薄いです。
呼吸をしてもあなたの肺に入ってくる酸素量は少ないです。
その結果、動脈に入る酸素量も少なくなります。
このことを「動脈血の酸素分圧が低下している」と
専門的には表現するわけです。
高山での生活はマラソン選手などが実践しています。
このことを高所順化といいます。
高所順化によって動脈血の酸素分圧が下がりエリスロポエチンの産生量が高まります。
その結果、赤血球量が増えるわけです。
赤血球は酸素の運搬に関わっています。
「ハーハー」とたくさん呼吸するマラソン選手にとって
赤血球量が多い方がより多くの酸素を全身に循環させることができるので有利になるわけです。
マラソンなどの陸上競技をすると「ハーハー」と息が上がるのは
よりたくさんの酸素を取りいれるためです。
そう考えると、赤血球量が増えたほうがより効率よく全身に酸素を運搬できます。
だから高地順化トレーニングで
エリスロポエチンの産生を高めることはマラソン選手にとって有効な方法なのです。
最後にまとめますとエリスロポエチンの産生が高まる条件は
動脈血の酸素分圧が低いことです。
具体的には高山などで生活すると動脈血の酸素分圧が低下します。
エリスロポエチンについて詳しく学びたい方におすすめの書籍はこちらです。
⇒エリスロポエチンのすべて
こちらも参考に!⇒エリスロポエチンとは?
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2016年 6月 20日トラックバック:エリスロポエチンの作用は?
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